山田晴通・2003年度「専任教員・教育研究報告」

(2004.06.作成)


 2004年に実施される東京経済大学の自己点検作業の一環として、2003年度「専任教員・教育研究報告」を2004年に提出することとなりました。したがって、ここで掲出するのは2003年度までの実績についての報告です。

 この書式は、2002年度についての非公式報告とほぼ同じものであり、2000年度までの研究活動報告とは、書式が変更になっておりますので、ご注意ください。

2003年度「専任教員・教育研究報告」

        ヤマダ ハルミチ
助教授 山田   晴通    (45歳)

学   歴:東京大学教養学部 教養学科
      東京大学大学院理学系研究科修士課程 理学修士
      東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得 
      東京大学大学院理学系研究科博士課程学位取得 理学博士
着任年月日:1995年4月1日
現職就任日:1995年4月1日
担当科目 :地域のコミュニケーション,コミュニケーション論入門,
      フィールドワーク(大学院)他
研究分野 :社会経済地理学
研究課題 :地域メディアの存立基盤に関する地域住民の視点からの考察
      ポピュラー音楽に関する情報流通についての国際的な比較研究
所属学会 :日本地理学会,経済地理学会,日本マスコミュニケーション学会,
      日本ポピュラー音楽学会,人文地理学会,OA学会,
      日本社会情報学会,日本コミュニケーション学会

I. 主要教育実践(過去5年間)
所属 コミュニケーション学部職名 助教授氏名 山田晴通大学院の授業担当 有
I 教 育 活 動
教育実践上の主な業績年月日概要
1 教育内容・方法の工夫1999年〜
(1996年〜)
電子メールの活用
比較的少人数で、実習的側面がある、演習やデータ・アクセス法などの科目では、課題の提出などを、全面的に電子メールに切り替えている。
1999年〜
(1996年〜)
ウェブサイトによる授業関連情報等の提供
研究室で教育研究用のウェブサーバを独自に立ち上げ、授業関連情報の公開、授業で使用するテキストの提供などを実施している。
また、電子メールによる授業に関する質問等も常時受付けている。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/class.html
1999年〜
(1996年〜)
スケジュール公開〜オフィスアワー制度導入
2002年のオフィスアワー制度導入以前から、研究室への学生の訪問を歓迎する旨、授業内で表明し、学生の授業に関する質問等に応じてきた。特定の時間枠を設定する代わりに、授業時間割と日常のスケジュールをウェブ上で公開し、学生が研究室を訪問する便宜を図ってきた。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/calendar.html
なお、2002年にオフィスアワー制度が導入されてからは、これも実施している。
1999年〜
(1996年〜)
発言点制度の採用
ゼミナール形式の演習系の科目においては、発言回数と内容を点数化し。成績評価に反映させている。
1999年〜
(1996年〜)
成績評価基準および過去の成績評価分布の公開
成績評価基準と、一部の少人数科目を除く全科目の年度別成績評価分布を、授業に関する情報提供の一環としてウェブ上で公開している。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/class.html
2 作成した教科書、教材、参考書1999年〜
(1996年〜)
授業用テキストのウェブ上での公開
授業でテキストとして使用する、自分の既発表論文等については、掲載誌等の合意を得た上で、可能な限りウェブ上で公開している。
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/classes/notice.html
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等2000年第23回首都圏私大研究集会 第1分科会報告(2000.10.28.)
「東京経済大学におけるカリキュラム改革の諸側面」
http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/rec/r001028.html
4 その他教育活動上特記すべき事項1999年
(1995年〜1999年)
特別授業制度の活用
特別授業制度を活用し、カリキュラム改革等で新たに必要とされる科目についての教授法の開発に取り組んだ。
1999年には、前年に特別講義として開講した「調査統計処理のための基礎数学」が「調査のための基礎数学」として常設科目化されるという成果があった。
また、1999年度には特別企画講義「ポピュラー音楽と日本人」の講義責任者を務めた。

II. 主要研究業績(5点以内)
項目 活動内容・著述題名 発表媒体 発表年月日 頁数
論文 地理学におけるメディア研究の現段階
−「情報の地理学」構築のために−
日本地理学会『地理学評論』59(A) 1986年2月1日 pp.67-84
論文 CATV事業の存立基盤 松商学園短期大学『松商短大論叢』37 1988年12月25日 pp.3-68
論文 カルチュラル・スタディーズをどうとらえるか 『地理』41(12),古今書院 1996年12月1日 pp.38-45
論文 昭和初期の長野県松本市における小規模日刊紙
−紙面からみた「朦朧新聞」の実態−
東京経済大学『人文自然科学論集』107 1999年1月30日 pp.13-36
論文 globe:小室哲哉の歌詞が描き出す世界 国立音楽大学『音樂研究/大学院研究年報』11 1999年3月31日 pp.113-128

III. 過去5年間の研究業績(1999〜2003年度)
年度 項目 活動内容・著述題名 発表媒体 発表年月日 頁数
1999 論文 globe:小室哲哉の歌詞が描き出す世界 国立音楽大学『音樂研究/大学院研究年報』11 1999年3月31日 pp.113-128
1999 評論等 コラム「ランダム・アクセス」 『市民タイムス』,不定期連載(3回)[『市民タイムス』は、松本市の日刊地域紙] 1999年9月3日〜2000年3月30日
1999 講演 「英国ナショナル・トラストにみる環境保全の思想」 銀蹊会(成蹊大学) 1999年11月15日
1999 学会 「小室哲哉の歌詞から考える<華原朋美>の物語」 日本ポピュラー音楽学会・1999年度大会(沖縄県立芸術大学) 1999年12月5日
1999 学会 「FM西東京にみるコミュニティFMの存立基盤」 日本地理学会・2000年度春季学術大会(早稲田大学) 2000年3月29日
2000 論文 FM西東京にみるコミュニティFMの存立基盤 東京経済大学『人文自然科学論集』110 2000年9月28日 pp.59-84
2000 論文 <幻のコミューン>が形成される−「デ ジタル時代」の地域社会 日本新聞協会『新聞研究』595 2001年2月1日 pp.63-66
2000 評論等 コラム「ランダム・アクセス」 『市民タイムス』,不定期連載(3回)[『市民タイムス』は、松本市の日刊地域紙] 2000年4月5日〜2000年12月12日
2000 学会 「産業空間および生活空間の再編と交通・通信・情報」シンポジウム討論者 経済地理学会・第47回大会(駒澤大学) 2000年6月4日
2000 学会 Management of a small-scale community broadcasting FM station in Japan; Case study: FM West Tokyo International Geographical Union, Commission on Communication Networks and Telecommunications, Commission Annual Conference and Pre-Congress meeting, Kwangju(コリアナ観光ホテル:韓国光州市) 2000年8月9日
2000 学会 「地域メディア論からみた「地域」の再構成」 人文地理学会・2000年度大会(立命館大学) 2000年11月11日
2000 講演 「情報化社会の進展とメディア・リテラシー」 グローバル・セミナー(新座市立大和田公民館) 2000年5月30日
2000 講演 「図書館の仕事とインターネット」 音楽図書館協議会研究集会2000セミナー(東京文化会館) 2000年11月17日
2000 講演 「教育研究の立場から図書館のインターネットサービスに望む」 東京西地区大学図書館相互協力連絡会研修セミナー(国際基督教大学) 2001年1月16日
2000 テレビ出演 「自主制作の意義」「コミュニティーFMに学ぶ」 SCN(CS放送)「業界を語る」 2000年12月8日
2000年12月15日
2001 論文 「地域の情報化から,地域の再構成へ」 東京経済大学『コミュニケーション科学』15 2001年10月31日 pp.71-83
2001 論文 「英国ミルトン・キーンズ市の地域計画(ローカル・プラン)策定作業」 人文自然科学論集(東京経済大学)113 2002年1月31日 pp.69-85
2001 書評 箸本健二『日本の流通システムと情報化― 流通空間の構造変容―』 経済地理学年報(経済地理学会)47 2001年5月31日 pp.134-137
2001 評論等 コラム「ランダム・アクセス」 『市民タイムス』,不定期連載(10回)[『市民タイムス』は、松本市の日刊地域紙] 2001年4月25日〜2002年3月7日
2001 学会 「地域の情報化から、地域の再編成へ」 地域地理科学会・2001年度大会(岡山大学) 2001年6月24日
2001 学会 Ambiguous and connotative nature of the Japanese lyrics: Language, imagination, and strategy International Association for the Study of Popular Music: Eleventh Biannual IASPM Conference, Turku(トゥルク大学:フィンランド、トゥルク市) 2001年7月9日
2001 講演 「パネル・ディスカッション『ラジオとサウンドスケープ』のために」 日本サウンドスケープ協会シンポジウム 2001年5月27日
2002 論文 「バートン・クレーン覚書」 東京経済大学『コミュニケーション科学』17 2002年11月30日 pp.191-227
2002 論文 「百周年を迎えるレッチワース田園都市―姫野侑教授の「研究ノート」によせて―」 東京経済大学『東京経大学会誌―経営学―』234 2003年3月20日 pp.27-40
2002 共同論文
荒井良雄(Arai Yoshio),箸本健二(Hashimoto Kenji)と連名
Penetration of the Internet into the Japanese society NETCOM: Networks and Communication Studies(Universite de Montpellier III),16(3/4) 2002年12月 pp.135-154
2002 項目執筆 「MTV」「ビデオ」 北川高嗣,ほか編『情報学事典』弘文堂 2002年6月15日 pp.115-116
pp.771-772
2002 評論等 コラム「ランダム・アクセス」 『市民タイムス』,不定期連載(5回)[『市民タイムス』は、松本市の日刊地域紙] 2002年6月24日〜2002年11月21 日
2002 学会 Whose community ? Whose radio ? : A comparative study of "Community Broadcasting" radio systems in Australia and Japan International Geographical Union, IGU Regional Conference 2002, Durban(国際会議場:南アフリカ共和国、ダーバン市) 2002年8月5日
2002 学会 「オーストラリアの地方都市アーミデールにおける小規模ラジオ放送局の現状」 日本地理学会・2003年度春季学術大会(東京大学) 2003年3月30日
2002 講演 「小規模メディアからみたコミュニティの姿 ―シドニーで考えたこと―」 東京地理教育研究会2002年6月例会 2003年6月25日
2003 外部研究資金 「オーストラリアにおける小規模ラジオ放送の運営実態」 放送文化基金研究費助成 2003年4月〜
2003 論文 「オーストラリアにおける多文化主義の背景」 山川出版社『歴史と地理』563(地理の研究168) 2003年4月20日 pp.22-31
2003 共著 「ポピュラー音楽の複雑性」 東谷 護,編『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房 2003年5月20日 pp.3-26
2003 論文 「気候」 橋口稔,編『イギリス文化事典』大修館書店 2003年6月 pp.8-11
2003 学会 When a journalist sang:
Burton Crane, the first successful American singer in Japan.
International Association for the Study of Popular Music:
Practising Popular Music
12th Biennial IASPM International Conference
2004年7月5日
2003 論文 「インターネット時代の社会関係」 明治生命フィナンシュアランス研究所調査報『FINANSURANCE フィナンシュアランス』46 2003年7月25日 pp.17-28
2003 評論等 コラム「ランダム・アクセス」 『市民タイムス』,不定期連載(7回)[『市民タイムス』は、松本市の日刊地域紙] 2003年8月17日〜2004年2月25日
2003 講演 「ジャズの歴史/歴史の中のジャズ(全10回)」 小平市上宿公民館 2003年9月19日〜12月5日
2003 講演 「小さな大国、遠方の隣国 ―オーストラリアを知り、日本を考える―」 東京経済大学父母の会講演会 2003年9月27日
2003 講演 「コミュニケーションを考える(社会学への招待=全3回=の第1回)」 昭島市公民館 2004年3月12日
2003 講演 「ビデオ・クリップにみる都市の中の女性の場所」 東京経済大学・2003年度国際シンポジウム「ジェンダー・メディア・都市空間」(東京経済大学) 2004年3月26日

IV. 現在進行中の研究活動
  1. ここ数年来収集してきた資料にもとづいたオーストラリアのコミュニティ放送に関する研究。
  2. 山本健児(法政大学経済学部教授)を代表者とする研究グループ(ヨーロッパ都市研究会)に参加し、特に英国の中規模都市の市街地再開発について調査を重ねている。

V. 学会および社会における主な活動(過去5年間:1999年〜2003年度)
年月日(就任、退任) 項目
1998年11月〜2000年11月
2002年12月〜
1996年3月〜2002年3月
2002年11月〜
1994年4月〜2000年6月
2002年6月〜
2004年4月〜
2004年1月〜
日本ポピュラー音楽学会理事
(同上)
日本地理学会評議員
人文地理学会協議員
経済地理学会幹事
(同上)
経済地理学会評議員
World Independent Network Japan(衛星ラジオ)番組審議委員


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