翻訳:1992:
ピーター・J・テイラー
イングランド人とそのイングランドらしさ:
「不思議なくらい謎めき、捉えどころがない、ほとんど理解不能な人々」.
地理科学(地理科学学会),47,pp.197-220.
原著 Taylor, Peter J. (1991): The English and Their Englishness:“a curiously mysterious, elusive and little understood people”. Scottish Geographical Magazine, 107, pp.146-161.


イングランド人とそのイングランドらしさ:
「不思議なくらい謎めき、捉えどころがない、ほとんど理解不能な人々」

ピーター・J・テイラー

(山田 晴通・訳)

 翻訳については、著作権等に配慮し訳文は掲出しておりません。
 ここでは、訳者=山田=による解題と、関連リンク集を公開します。
 訳者解題のウェブ上への掲出に際しては、『地理科学』を刊行している地理科学学会より、2002年5月29日付でご承諾をいただきました。ご理解いただいたことに感謝いたします。(2002.06.04.)


訳者解題

 イギリスを代表する政治地理学者ピーター・J・テイラー教授は,『世界システムの政治地理』などの著作により、わが国でもよく知られている。ここに訳出する「イングランド人とそのイングランドらしさ」は、テイラー教授が自らの国民アイデンティティ意識と取り組んだ,ユニークなイングランド論である。
 イングランドというアイデンティティの枠組みが,他国の例とは異質なものであり,現実の地理的範囲と重ならないばかりか,変幻自在に拡大・縮小するという指摘,常識的な地図を転倒させたようなイングランドの地図表現など,本稿には,著者のいう「イングランド系イギリス人」の心象世界を理解していく上で重要な鍵となるイメージが,様々な形で盛り込まれている。
 なお,訳出にあたっては,原論文における English と British の使い分けを明確に表現するため,England/English は「イングランド(人,的な……)」,Britain/British は「イギリス(人,的な……)」と訳し分けることを原則とした。また,nation/national は「国民(的な……)」で統一し,nationalism だけは「ナショナリズム」とした。また,イギリス研究を専門としない読者には訳注が必要と思われる箇所も少なくないが,簡単な補足を[ ]に入れて本文中に挿入するにとどめた。

著作権等に配慮し訳文は掲出しておりません。抜き刷り/コピーをお求めの方は、下記のアドレスまでご連絡ください。
In order to avoid copy rights complications, translated Japanese texts are not given on the web. If you are interested in the Japanese tranlation of the text mentioned on this page, please contact the translater at:
yamada@tku.ac.jp


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