山田晴通:担当講義科目

パワーポイントのスライドについて

 パワーポイントのペースが早くてノートに書くスピードが追いつきません。

(2011年度のある科目の授業アンケートから)


///パワーポイントのスライドを用いる目的///スライドをゆっくり見たい場合///


 山田が担当する授業では、パワーポイントのスライドを利用することがあります。パワーポイントの使い方は科目によって異なりますが、ほぼ毎回使用するか、全く使用しないことが多く、一部の授業だけで使用する科目は少数です。

 パワーポイントを使用する授業について、各種の授業アンケートでは、「スライドの進度が速すぎる」という受講者からの意見が寄せられることがあります。しかし、授業担当者の立場からみれば、これは誤解に基づいたコメントです。以下、このページでは、パワーポイントのスライドを用いる目的を説明した上で、受講者がスライドをゆっくり見たい場合に、授業担当者として対応している内容を紹介します。

 以下、赤字の部分は、特に重要な内容の強調です。

パワーポイントのスライドを用いる目的
 パワーポイントのスライドを用いる授業では、板書が少なくなります。科目によっては、板書をほとんど用いない授業もあります。しかし、板書が比較的長い時間にわたって受講者の目に見える位置に置かれているのに対し、スライドは比較的短い時間だけ提示されて、次々と別のスライドに置き換えられていきます。このため、スライドが板書の代わりであると考えると、スライドが早くどんどん進んで、追いつくのが難しいと感じられると思います。
 しかし、山田は、スライドを板書の代わりとして用いているわけではありません。また、スライドに記された文字情報をノートに転記するよう求めているわけではありません。パワーポイントのスライドを用いる目的は、ほとんどの場合は参考資料としての画像を示すことであったり、議論の要点を直感的に把握できるようキーワードを並べて図示することにあります。
 ニュースをテレビを観たり、ラジオを聴く際に、その内容を、いちいちすべて書き取りながら観たり聴いたりすることはありません。放送で見聞きした内容の理解が不十分なときには、改めてニュースを新聞などで繰り返し読んで理解を深めることができます。授業でも同じことであり、授業を聞くだけでなく、必要に応じ、十分な予習復習を通して理解を深めることが前提となっているのです。
 
 なお、例外的に、ノートに必ず書き記してほしい記述がある場合は、その旨を述べ、スライドを他のスライドよりも長く提示するようにしています。そうでない場合は、スライドの文字をノートに転記することよりも、スライドに示された内容を、講義されている話との関係を踏まえて、その場その場で理解できるよう、授業に集中することが大切です。

スライドをゆっくり見たい場合
 とはいえ、授業時間内に十分理解できなかったスライドを、ゆっくり見たいと思うことはあると思います。「スライドの内容を教材として配布してほしい」と求められることもありますが、授業で使っているスライドには、著作権法上、授業中に見せるだけなら許されても、配布すると著作権法に反する可能性があるコンテンツが含まれているのが普通です。したがって単純にパワーポイントの内容を配布することはしません。
 スライドをゆっくり見たい場合には、研究室で時間をとってお見せすることが可能です。「学生との面談、および、オフィス・アワーについて」にあるように、定められたオフィス・アワーに研究室へ来るか、指示されているようにアポイントメントをとって研究室を訪れてください。
[最終更新:2012.01.21.]

このページのはじめにもどる

担当講義科目 関連ページへの入口にもどる

山田晴通研究室にもどる    CAMP Projectへゆく