山田晴通:研究費関係:

日本学術振興会:科学研究費不採択通知:


 これまで山田は、民間の研究助成を頂戴したことや、研究分担者として科学研究費(いわゆる「科研費」)を頂いたことは何度かありますが、単独で、あるいは、自らが代表者となって科学研究費を受給したことは一度もありません。近年の情報公開の流れを受けてか、あるいは行政改革で独立行政法人に科研費が移管されたことと関係するのか、科研費は数年前から不採択となった場合にも審査結果の詳細が応募者本人に通知されるようになっています。
 この種の文書は、ほとんど公開されることがありません。さすがに自分の応募内容を公開するのは恥ずかしいので掲出しません。しかし、日本学術振興会研究事業部研究事業課から山田宛に来信した通知は公的な性格のものであり、受け取った側が公開してよいと判断すれば公開してよいのではないかと考えました。(本件について公開の可否を日本学術振興会に照会しようかと思ったのですが、振興会は「本件についてのご質問、ご照会には応じかねます」としていますので、断念しました。)
 単なる恥さらしであり、露悪趣味と思われても仕方ありませんが、研究者を目指す大学院生の方などの参考になればと考えています。
 なお、言わずもがなですが、
赤地の部分は、通知の原文にはない、山田によるコメントです。
(2006.06.13.)
 その後、2011年度に、初めて研究代表者として学術研究助成基金助成金の支給をうけました。上記の記述は、2006年時点のものです。(2012.02.13.)
 科学研究費助成事業データベース:山田晴通

2006年度:
研究種目名 基盤研究(C)一般
細 目 名 3201 人文地理学
研究課題名 コミュニティ放送の実践形態にみるコミュニティ概念の国際比較

 上記の応募課題は、独立行政法人日本学術振興会科学研究費委員会における審査の結果、採択されませんでした。
 本年度の審査状況については次のとおりでした。
応募課題採択課題
○基盤研究(C) 一般  30,011件 6,720件
○人文地理学55件16件
 不採択になった課題のうち、あなたの応募された細目での第1段審査評点(総合評点)でのおよその順位及び第1段審査における各評定要素毎の結果は次のとおりでした。
 なお、基盤研究等は二段審査制をとっていることから、第1段審査の評点が良くても採択にならない場合や、応募件数が少ない場合は、おおよその順位は参考になりませんので、ご承知おきください。

【不採択課題中におけるおおよその順位】
    A(上位20%)
    B(20%〜50%)
    C(50%以下)
←要するに、
55件の応募のうち、採択となった16件を除いた、不採択39件の中で、下から19番目までだった、55件中、上から37番目以降=下から3分の1 だった、
ということ。
【評定要素ごとの結果】(4段階の評定結果の平均点)
○研究課題の学術的重要性・妥当性2.67
○研究計画・方法の妥当性1.67
○研究課題の独創性及び革新性2.67
○研究課題の波及効果および普遍性2.00
○研究遂行能力及び研究環境の適切性2.33
←4段階の評定の平均が1/3の倍数なので、おそらく第1段審査の審査員は3名。
評定2.5を上回っている項目は、とりあえず、並とは思われたのだろう。
逆に2.5を下回る項目は、凡庸ですらないと判断されたということ。
特に、2.0を下回る項目は、少なくとも審査員の一人が最低評価=1 をした、
ということ。
【その他の評価項目】
○人権の保護及び法令等の遵守を必要とする研究課題の適切性 
(「法令遵守等の手続き、対策に疑問な点がある」と評定した審査委員がいる場合に「有」と表示。)

○分担金配分の適切性 
(「分担金を配分しなければならない理由が不明確であり、問題がある」と評定した審査委員がいる場合に「有」と表示。)

○研究経費の適切性 
(「他の研究課題より更に減額が可能である又は減額すべきである」又は「研究計画と研究経費との整合性を欠く」と評定した審査委員がいる場合に「有」と表示。)

←いずれも、
  なので、
問題はない。
 なお、本件についてのご質問、ご照会には応じかねますので、ご了承ください。
【独立行政法人日本学術振興会からのお知らせ】

基盤研究の配分審査の仕組み、「審査の基本的な考え方」、「審査方針」、「第1段審査における評定の基準」、「細目毎の応募状況]等の情報は、独立行政法人日本学術振興会ホームページ上でご覧いただけます。


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