研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


原州 ウォンジュ Wonju

面積:867.59平方km
人口:およそ27万人(1998年頃)
世帯数:82,395世帯(1998年)

大韓民国北部に位置する江原道(カンウォンド)の都市。江原道の歴史的な中心都市。
慶尚北道とソウル方面を結ぶルート上に位置し、京畿道、忠清北道と接する交通の要衝。ソウルへは、国鉄中央線(1942年開通)の特急で1時間半〜2時間足らず、嶺東高速道路(1975年開通:高速道路4号線)で1時間あまりの位置にある。
市域一帯は、もともと原城郡(ウォンソングン)と称されていたが、1955年に現在の中心市街地付近の原州邑が原州市として市制を施行し、原城郡から離れた。その後、原城郡は1989年に原州郡(ウォンジュグン)と改称、1995年には原州市と原州郡が合併し、現在の原州市となった。

古くから地方行政の中心地であり、高句麗時代には平原郡、新羅時代には北原京と称されていたが、高麗時代の940年以降、原州となった。朝鮮時代の1395年に江原道観察府が置かれて以降500年、江原道の都であった。市域の東部には標高1288mの飛廬峰(ピロボン)を最高峰とする雉岳山(チハクサン)があり、一帯が国立公園に指定されているが、そこには山城の遺跡なども残されている。

1960年代以降、大学の誘致が進み、現在では尚志大学(韓医学など)、漢拏大学(工学など)、尚志嶺西大学(産業デザインなど)、国立原州大学(看護学など)のほか、延世大学の医学系キャンパスが立地しており、1997年には、大学との連携を狙った医療機器産業団地が開設されている。


Welcome to WONJU:原州市の公式ページ(英語・韓国語)
参考資料:『ようこそ原州へ』原州市庁による日本語冊子(1999年頃?)


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