研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


安東市 アンドン Andong

面積:1,518平方km
人口:194,336人(1994年末)
世帯数:****世帯(****)

大韓民国東部に位置する慶尚北道(キョンサンプクド)の都市。
洛東江に臨む、太白(テベク)山地山間部の交通の要衝として古くから栄えた町であり、市街地の中にも仏教遺跡などが多数残っている。日本の朱子学にも決定的な影響を与えた儒学者李退溪(イ・テゲ:1501−1570)の出身地であり、市街地の北郊には李退溪の蔵書を伝える陶山書院(1560年建設)など関連する史跡がある。現在でもこの地域では儒教の影響が強いといわれる。

安東は、山間地域にありながら、交通条件はよく、国鉄中央線は、ソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅との間に直通特急セマウルが走っている。

1975年には、市街地の東郊の洛東江(ナクトンガン)に安東ダムが完成し、アンドン(安東)湖ができた。この際、水没地区から伝統的建造物を移築し、保存するために、安東民俗村が設けられた。

安東市域の西部、市街地から西へ洛東江沿いにやや下った位置にある河回(ハフェ)地区は、豊山柳氏の同姓村落として大宗家など両班の屋敷が残っており、河回別紙巫祭という仮面を用いる祭礼が継承されていることもあって、伝統的な民俗の残された地域として知られている。

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