研究の道具箱:山田晴通:韓国・北朝鮮の地名


光州 クァンジュ Kwangju

面積:500平方km
人口:1,271,141人(1994年末)
世帯数:370,211世帯(1994年末)

大韓民国南西部に位置する広域市。歴史的には、全羅南道(チョルラナムド)に属し、1986年に行政上は全羅南道から離れた後も、その道庁所在都市となっている。
栄山江(ヨンサンガン)流域の羅州(ナジュ)平野の中心地。地方行政・商業都市として発展してきた。また、植民地時代から教育機関が数多く、現在でも、朝鮮大学(私立・1946年創立)、全南大学(国立・1952年創立)など大学が多い。
市街地の北西の国立光州博物館は、古い陶磁器が有名。市街地の東には、景勝地・無等山(ムドゥンサン)がある。

1929年には、日本の植民地支配に抵抗する「光州学生運動」が起こり、朝鮮全域に影響を及ぼしたが、厳しく弾圧された。

朴正煕(パク・チュンヒ)政権末期の1980年5月には、民主化を求める運動が激しく展開されたが、全斗煥(チョン・ドゥファン)将軍の率いた軍の介入による武力弾圧が行われ、多数の市民が虐殺された。いわゆる「光州事件」、あるいは「5.18民主闘争」である。
1994年に至り、光州事件の再評価が進み、犠牲者を顕彰する現在の大規模な記念墓地の建設が着手され、1997年に完成した。

繁華街は、旧バスターミナル跡のロッテ・デパート付近から全南道庁周辺にかけてに広がっている。
2000年に旧市街地を囲むように通っていた国鉄の光州駅=南光州駅の区間が廃止となり、路線の切り替えが行われた。

プロ野球ではヘテ・タイガースのフランチャイズ都市であり、2002年ワールドカップの開催地の一つでもある。
光州は芸術の都市としても知られ、偶数年には、前衛芸術色の強い光州ビエンナーレが開催される。

CNU: Chonnam National University(全南大学:英語)へゆく
K-JIST: Kwangju Institute of Science and Technology(光州科学技術院:英語)へゆく

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